サンタが街にやってくる

街なかにサンタがあふれかえっている。
笑顔のサンタも多いんだけど，無表情を通り越して不機嫌なサンタも結構いたりする。

で，不機嫌サンタを見るたびに

「ちこっとくらい，愛想よくせいや，減るもんじゃなし」

とか思っていたんだけど，不機嫌サンタがあまりにも多いような気がしてきたら

「ひょっとして，彼らは資本主義社会の犠牲者なのかも」

とか思えてきて。
顧客サービスの名の下に，上司の命令とはいえ望みもしない格好をさせられて，客の視線に耐えながら働いている彼らが不機嫌なのは，むしろ当たり前なのかも知れない。
そう思うようになってからは，不機嫌サンタを見るたびに

「そうだ，それでいいんだ。俺にはお前の気持ちがわかる」

とか，わけのわからないテレパシーをこっそり送ってみたりしている。